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【ホライズンのオススメ! №487】『成瀬は都を駆け抜ける』

師走、ということで、慌ただしい日々が続いておりますが皆様いかがお過ごしでしょうか?
弁護士の高井です。

 

さて、年末年始に読みたい本、ということでオススメしたいのが、今月1日に発売された

「成瀬は都を駆け抜ける」です。

https://amzn.asia/d/eOJJtcP

このオススメの原稿を前から読んでいただいている方の中には、覚えてくれている方もいるかもしれません。
こちら、去年の2月にオススメして、去年の本屋大賞も受賞した「成瀬は天下を取りに行く」シリーズの第三弾になります。

まぁ小説でも映画でも、やはり面白い作品を作り続けるというのはなかなかハードルが高く、売れた作品の続編というのは結構期待外れだったりしますが、成瀬シリーズは全くパワーが衰えていません。
変わらず軽妙なテンポで進んでいく文章にどんどん引き込まれます。

なんか言葉遣いが絶妙なんです。
一作目では、「私はこの夏を西武に捧げようと思う」というフレーズがありましたが、三作目の今回も「わたしはこれから京都を極めたいと思っている」なんてフレーズが。

物語としても、成瀬が成長したことでまたいろいろと見えてくるものが変化してきます。
一作目の最初では中学生だったのが京都大学の大学生になり、三作目では京都でのキャンパスライフが描かれます。
実に変わったキャンパスライフではあるのですが、もともと作者の宮島先生自身が京大出身ということもあってなかなか味わい深いキャンパスライフが描かれています。

一点難点があるとすれば、やはりしっかり楽しむためには一作目から読んだ方が良いといったところでしょうか。

よろしければ手に取っていただければと思います。

 

というわけで今週はこのあたりで。
今後ともよろしくお願いいたします。


次回のホライズンのオススメ!は2025年12月17日更新予定です。

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