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【ホライズンのオススメ! №347】かがみの孤城

いよいよ花粉症の症状が出てきてしまって憂鬱な弁護士の高井です。皆様いかがお過ごしでしょうか?

今回おすすめしたいものは、「かがみの孤城という作品です。
元々は辻村深月さんの小説で2018年の本屋大賞を受賞しました。
https://www.poplar.co.jp/pr/kagami/

この作品が映画化され、昨年12月に公開されました。
https://movies.shochiku.co.jp/kagaminokojo/

小説の方も本屋大賞受賞作!ということは知っていたのですが、ファンタジー?といった感じでイマイチ食指が動かずにいました。
映画の方も今年の冬は大型のアニメ映画が複数公開されていて、「すずめの戸締まり」やスラムダンクに押されてちょっと目立たなくなってしまった感があります。

まぁでもせっかくだから、と思って観に行ってみたところ、あれ、3本の中で一番好きかも!といった感じで思いのほか刺さりました。
で、原作も読んでみたらあら、面白いじゃない!ということで今回オススメする次第です。

主人公は中学1年生の女の子。
いわゆる不登校です。
ずっと家にいて、なんとかしなきゃと焦っている様子の親との関係性などもストレスになっている様子です。
そんなとき、ある日突然部屋に置いてある姿見が光り始め、カガミをくぐり抜けてみると・・・お城にたどり着きます。
同じく中学生で同じような境遇にある子どもたち7人が集まって送られる城での生活と現実世界での生活。
どうしてこんな場所に集められたんだろう?なんでも願いを叶えられる鍵を探すというミッション?狼のお面をかぶった女の子?いろいろ謎が謎を呼ぶ中で、最後は驚きと感動の結末にたどり着きます。

ざっとこんなお話しなのですが、中学生の生きづらさ、という観点から非常に丁寧に描かれていると思われます。
不登校の原因といっても千差万別、いろいろな問題を抱えています。
まぁでも個人的には、たかが学校なのに、と言い放つシーンは非常に印象的でした。そう言えなくて苦しんでる子がいっぱいいるんだよなぁと思いながら。

あと、表現、という点では原作には原作の、映画には映画のよさがどちらもすごく出ていると思います。一番大きな謎について、映像ならではといったシーンも、もちろん小説ならではの描き方も大変素敵だと感じました。

まぁ映画の方はそろそろ上映終了になってしまうかもしれませんが、たぶんすぐ配信も始まると思いますので、よろしかったらぜひご覧下さい!


次回のホライズンのオススメ!は2月22日更新予定です。

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